Twitch DJプログラムのご紹介
本日、DJの皆さんが新たな「DJ」カテゴリーで大多数の人気楽曲を配信することが可能になる専用のプログラムを発表いたしました。これは、Universal Music Group、Warner Music Group、Sony Music、そしてMerlinを代表とする数多くの独立系レーベルやその他の権利保有者など、すべてのメジャーレーベルを含む数百の企業と業界で初となる提携関係を結ぶことで可能となりました。DJが安全かつ長期的に配信活動を続けられる場所を提供する初めての大手サービスとなれることを誇りに思うとともに、今後、Twitchのサービスを始めとして、これらのクリエイターたちによるコミュニティの構築を宣伝および支援できることを楽しみにしています。
TwitchにとってDJは特別な存在です。2020年初頭より、TwitchサービスにおけるDJの配信数は4倍以上に増加しており、数万人がここで音楽ファンのコミュニティを構築して収益化することが可能となっています。TwitchコミュニティでDJは大人気であり、これらのクリエイターたちのポテンシャルの最大化を支援するなら、Twitch以上に適したサービスは存在しません。
しかし、DJは以前からインターネット上では深刻な課題に直面してきました。DJは他のアーティストが事前に録音した音楽を利用することが、そのクリエイティブな活動の主な中心となっており、インターネットを通じてDJパフォーマンスを配信する際には、これに関係する権利の問題をクリアする必要がありました。新たなDJプログラムによって、ミュージシャンへの報酬の支払いが容易な枠組みのなかで、DJたちは今後もTwitchで自らが構築したコミュニティの拡大を図り、彼らとの交流を続けていくことが可能になります。
企業としての私たちの基本理念のひとつは、あらゆるタイプのクリエイターを支援することです。DJが他者によって作られた音楽を利用する場合、Twitch上で得たあらゆる収益をこれらのミュージシャンと共有することが重要です。この考えには多くのDJが同意していましたが、これまではそれを簡単に行う方法がありませんでした。DJのライブ配信で使用される音楽のコストを負担するために、DJチャンネルで発生した収益の一部をTwitchが預かり、ミュージシャンの代理人である音楽会社を通じてミュージシャンに支払います。これらのコストはチャンネルの収益化の状況に応じて異なります。ほとんどのストリーマーでは、このコストはストリーマーとTwitchが半分ずつ、50/50で負担することになりますが、当初の期間はTwitchがより多くのコストを負担します。まだ収益化していないDJのコストはTwitchが負担します。収益化していないストリーマーには金銭的な影響はありません。
Twitchの現状は長期的に持続可能なものではなく、コミュニティを将来にわたって存続させるためには、私たちが解決策を見つける必要があったことを、DJの皆さんに理解していただくことが重要です。私たちはこのプログラムを開発するために、これまで数年間にわたって音楽パートナーたちと協力を行ってきました。このプログラムがなければ、必要な権利を持たずにTwitchでDJコンテンツを配信しているストリーマーはDMCA通知や著作権侵害のペナルティを受けるリスクを背負って配信を行う必要があり、Twitchでの配信活動が制限される可能性がありました。
そこで、Twitchで現在活動中のDJたちがこの新しいプログラムに適応できるように、音楽会社とそのミュージシャンに報酬を支払うことで発生する収益の差額を補うために、Twitchが1年間にわたって補助金を提供いたします。本サービスの拡大に合わせて、補助金額は徐々に減少していきます。
このプログラムは、DJとしてライブ配信を行っているストリーマーにのみ適用され、その他の音楽の利用方法には適用されません。DJは、自分のチャンネルのあらゆる配信に適用される新たな契約にオプトインする必要があります。時々しかDJ配信を行わないストリーマーは、DJのライブ配信専用の個別のチャンネルを作成することをおすすめします。
DJが今後行われる変更に事前に対処する時間を確保するために、このタイミングで発表を行っています。今夏にこのプログラムが開始された時点では、DJが本プログラムにオプトインしても、収益には何の影響も受けません。その数週間後に、「DJ」カテゴリーを運用開始することになります。今後行われる変更について把握しておくために、こちらのページで本プログラムの詳細に目を通しておくことを強く推奨いたします。
Dan Clancy, Twitch CEO